第28集 美しさの理由(わけ)  ー意匠と形状に込められた思いー

開催終了報告

11月24日に最終日を迎えました。会期中、町内の方はもとより、観光シーズンということもあり、町外や道外の方にも、足を運んでいただきました。来館された方からは、「ここにおかれているものを「美しい」と感じられる自分の心を大切にしようと思いましたし、こういう伝統的なものを受け継いでいくことの大切さについても考えさせられました。」との、感想をいただきました。
 今回の企画展のテーマとなる「美しさの理由(わけ)」。その理由について、資料から少しでも感じ取れること、気付くことがあったとしたら嬉しく感じます。
 秋岡コレクションについては、まだまだ、目にする機会は限られていますが、より多くの資料を皆さんに知っていただけるように、これからも取り組んでいきたいと思います。

「組子を仕込んだ四寸小箱をつくろう」では、パーツが多く、細かい作業を必要とする組子の組立てに、参加された皆さんが苦戦されていました。それでも鑿や小刀などの手道具を使い分けながら、時間も忘れて、作業に没頭されていました。「大変!」「難しい!」などの声も多く聞かれましたが、なかなか体験することない作業を楽しんでいただいたように思います。今後も皆さんの意見を参考にしながら、モノづくりについても、様々に取り組んでいきたいと思います。
日時:10月12日(土)〜11月24日(日)    10:00〜16:00
     ※月火休館(祝祭日を除く)
場所:どま工房(森林工芸館隣接)

今回の企画展では、タイトルを「美しさの理由 –意匠と形状に込められた思い-」として、日本人が古くから親しみをよせ、敬意をもって取り入れてきた自然や動植物のような意匠の意味や、そのもの自体の形状に込めた思いについて、焦点を当てた展示を行います。また、生活の中から生まれた「身度尺」や、日本人特有の感覚とされる「属人器」、「関係寸法」など、秋岡さんが提唱した生活の中のデザインについても合わせて展示を行います。
 日本人の生活の中にある美しさの意味を知り、今の日本のデザインの根本を知る展示となるはずです。ぜひ、どま工房まで足をお運びください。

企画展 関連企画「組子を仕込んだ四寸小箱を作ろう」ワークショップ

今回は日本の伝統的な技術であり、その意匠に意味をもつ「組子」を仕込んだ四寸(12×12cm)の小箱を作りました。意匠に思いをのせて、手間ひまかけて作る手仕事のモノづくりを行いました。

日時:1回目〜10月27日(日) 、2回目〜11月10日(日)、3回目〜11月17日(日)
   各回13:00〜16:00
場所:どま工房(森林工芸館隣接)
定員:各回とも4名
講師:那珂琴絵(どま工房研究員)
参加費:2,000円(当日ご持参ください)
対象年齢:18歳以上
このページの情報に関するお問い合わせ先
オケクラフトセンター森林工芸館TEL:0157-52-3170FAX:0157-52-3388