置戸町指定文化財

大矢ボッコ靴(大矢式雪靴)

 大矢ボッコ靴は防寒ボッコ靴及び開墾靴にゴム底を貼りつけたもので、大正8年ごろに大矢政次郎によって開発されました。当時としては画期的なものだったボッコ靴は林業労働者に注目され、道内や東北地方や樺太などの遠隔地からも注文が殺到したといいます。現在の役場前に建てられた製造工場の大看板は人目をひき、大矢ボッコの名を全道にとどろかせました。
 大正時代の造材が盛んだった置戸の歴史を語るうえで欠かせない貴重なものであるため、現有する1足は置戸町の文化財に指定されています。
(指定日:平成24年10月18日)

藤川コレクション

 置戸神社の二代目宮司である藤川尚位(ふじかわ-なおい)氏が町内で収集した石器のコレクションです。藤川氏は在野の郷土史家で考古学に精通しており、雑誌『先史時代』には「置戸遺跡出土の擦痕石器の実例と細石核について」という論考を発表しています。これによって、現在白滝型と呼ばれる細石刃核は擦痕による滑り止めを施して細石刃を作出させていたことを明らかにしており、学界で注目を浴びました。
 藤川氏が集めた石器は膨大ですが、その中の125点が文化財に指定されています(写真はその一部です)。残りの資料は郷土資料館に預けられ、現在整理作業が進められています。
(指定日:平成24年10月18日)
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